ビジネススーツの市場縮小

時代の流れで ビジネススーツの需要は減少傾向にある。
2018年11月に発表された既製スーツの量販大手 青山商事、AOKIホールディングス、コナカの3社は、「スーツ離れ」による市場縮小で赤字に転落した。

「スーツ離れ」2大紳士服店に打撃 青山商事とAOKIが最終赤字に

全く普及しなかった省エネスーツの流れを汲むクールビスは、2005年の開始から着実に浸透し、夏場のノーネクタイ・ノージャケットが定番化し、更に「個性の尊重」や「働き方改革」「企業のグローバル化」などでオフィスのカジュアル化が進んでスーツ離れが加速している。

スーツ市場の縮小は団塊の世代が定年を迎えたことも大きいが、ビジネススーツは社会にある既成概念そのもので、近年のやたらと慣習を否定する風潮の槍玉に上がっている感がある。

バブル期のソフトスーツ以降、3釦スーツやタイトな2釦スーツなど、主流のデザインは変わっているものの、大流行と呼べるスタイルはなく、そこへ追い打ちをかけるようにクールビズやオフィスのカジュアル化が進んだため、業界そのものがジリ貧に陥っている。

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もともとスーツは中産階級が貴族階級を模倣したイギリスのダンディズムあたりに源流があり、燕尾服やモーニングコートなどの正装が実用的に進化したインフォーマルなファッションで、当時の洒落男たちが着ていたものが、ビジネスのスタンダードファッションとして定着。

それが日本では仕事着として強制され、平成大不況で長時間労働・サービス残業・パワハラ・リストラと様々な問題が起こる一方で、ベンチャー企業を中心にラフなスタイルの起業家が注目を集めたことで、ビジネススーツは仕事の負のイメージの象徴になってしまった。

ただ、スーツだけでなくアパレル全般に需給バランスが崩れていることは、以前から分かっていたことなので、しばらくは正念場が続くのかも。

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